私の好きな情景
2012年 09月 18日
花の道と云う遊歩道を歩いていく。
連休3日目
大劇場、バウホールともに開演30分前
たくさんの人がニコニコとして劇場への道を急いでいる。
あと少しで劇場前ゲートというところで
「 おはようございます、おはようございます!」
という泣きそうな高い声で挨拶しながら
女の子6人のグループが2列で歩いて来た。
宝塚音楽学校、予科生だ。
挨拶されたのは某組若手男役、新公主演経験者。
後輩たちにニコって会釈して
爽やかに歩いて行った。
キャッコイイ(笑)。
足長っ!
予科生たちはゲートをくぐる時は
今度は赤の他人一期一会の観客にも
おはようございます、おはようございます、と
挨拶しながら行軍を続ける。
赤の他人、一期一会でも
観客は大切なお客様、自分たちは阪急電鉄の一員。
逸翁のおしえだ。
劇場に入って行ったから
宙組を観賞するのだろうが、
予科生は観劇する時も
座席にもたれず背中を伸ばして
お口を真一文字に引き結んで見ている。
これは、舞台人になってから
舞台でなにが起こっても吹き出さず
冷静沈着に対処する訓練だとか。
花の道にはたくさんのファンが
お稽古中のスターさんに会おうと待っている。
その中を有名無名、上級生下級生、
いろんなスターさん、ジェンヌさんが劇場を中心に
歩いたり、おしゃべりしたり、車に乗ったりしている。
私の好きな街の、私の好きな情景。
いつまでも、ゆるやかに、続きますように。